清塚信也 OFFICIAL BLOG: 2010年7月

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2010.07.30

室蘭

室蘭は回目で、前回来た時は風邪をひいてまして、
風邪菌にのどをかなり攻め込まれてました。
もうガラガラで、言葉の発音より
「ひぃひぃ」という音の方が多く聞こえてしまうような状態で、
コンサートのMCがすごく大変だったのが記憶に残っています。
舞台に出た時はもう開き直るしかなくて、
「森進一です」と一言目で言ったら、
それがけっこうウケたので良かったけど。

あれからどれくらい経ったかなぁ。
とにかく、また室蘭に帰ってこれて嬉しかったのですが、
今回改めて室蘭の夜を散歩したりしてみて、人が少ない!ことに気付きました。
今回の主催の方に訊いてみたら、今では「東室蘭」の方が人が多いみたいです。
その昔は室蘭は「鉄鋼の街」ということで、かなり栄えていたみたいですが、
その後の鉄鋼不況によって人口もめっきり少なくなったとか。
大戦の時には鉄鋼がある街ということで、
船の大砲にどかどかやられたとか、
色んな経験をしている街なんですね。室蘭は。

その昔栄えていたという商店街では、
金曜の夜でも殆ど人の影がなく、お店も殆ど閉まっている状態。
誰もいなくなって廃墟と化したお店の2階の窓に
2匹の白いネコが僕を見下ろしているのを見つけた時は、
ちょっと背筋がゾクっとしちゃいました。
でもね、室蘭はB級グルメの宝庫ですよ。
焼き鳥(といっても豚肉なんですが)や
カレーラーメン(僕が行ったのは『味の大王』という店でマジで美味しかった)
なんかが有名で人気があります。
今回はどちらも食べることが出来ました。
カレーラーメンて東京にないのか!
ほんとにおいしかった。

昼間は見えた山々も、
夜にはまったく見えなくなるくらい濃い霧がかかっている室蘭の街。
人影も少なくてちょっと寂しいけど、
旅慣れてる人や、孤独を愛する人には最高の街かもしれない。
みんな店を閉めてる商店街の中にポツンとのれんを下げて、
赤々とした提灯の光を放っている焼鳥屋さんや、
人っけのない道にカレーのエキゾチックな香りを漂わせて
食欲を誘っているカレーラーメンのお店にふらっと一人で入るのは、
旅人の美学そのものといえるんじゃないかな。
室蘭。
北海道に来ることがあれば、是非立ち寄ってみてはいかが?

2010.07.20

札幌

札幌のキタラホール(今回は小ホールでした)も何回目かなぁ。
キタラホールはホールが新しく出来た時から憧れのホールでしたので、
こうやって呼んでいただけてとても嬉しいです。
それにしても、何度弾いても素晴らしいホールですね。
今回もUHB(北海道文化放送)さんの主催でコンサートをさせて頂いたのですが、
大変多くのお客様に来場していただき、本当に幸せでした。
ありがとうございました。

今回の北海道ツアーは「オール・ショパン・プログラム」で、
ショパンの人生を少しずつ語りながらのコンサートだったのですが、
ショパンは最期に向けてどんどん弱っていくので、
終わった時の「しんみり感」が、どのコンサートにもあった気がしました。
わあーー!って総立ちで盛り上がって終わるのも良いけど、
あの「しんみり感」て、またいいね。
「舟歌」で終わって、熱狂というよりは充実した最後の時間をお客様達と感じ合う。
拍手の質もちょっといつもと違う。
華やかな拍手というよりは、どっしりとした重厚感のある拍手が響いてくる。
きっと、ショパンもそういう拍手が好きだったろうなと思います。

さて、札幌公演の終演後、
たまたま同じ日に札幌にいた「早乙女太一くん」と会いました。
奇遇っていいね。
深夜0時くらいまで、ホントに太一くんが札幌にいるのを知らなくて、
知ってから電話したから「ちょっと遅くて悪いな」とメールしたのですが、
「全然いいっすよ」って言って、深夜にも拘らず、快く来てくれました。
「いいっすよ」ていうギャップがいいね。
会えて楽しかったです。
でも18歳だから「ザ・ニッカバー (THE NIKKA BAR)」で会ったって、
コーラしか飲めない太一くんでした...。
はやく20歳になって酒飲みに行こうぜ!


taichi.jpg
こんな弟がいたらいいね。

2010.07.16

旭川

旭川が今回の北海道ツアー(7/6〜7/10)の幕開け都市となりました。
といっても公演場所は、正確には「奈井江町」や「鷹栖町」といった、
"旭川から少し離れたところ"だったのですが、
旭川市内に泊まっていたので、旭川に行ってきた...という感じがします。

実は、僕が初めて北海道に来たのは旭川でした。
ケンちゃんと出逢った映画「神童」でご一緒させて頂きました
串田和美さんの「演技のワークショップ」で訪れました。
別に演技を本格的に勉強していたとかではないのですが、
同じ芸術として、演技や役者さんの考えなんかに興味があったので、
役者さんばかりの中に単身飛び込んで行ったのです。
行ってみたらピアノがあって、
僕は即興芝居に即興でピアノを弾いたりして、
とても幸せな充実した時間を過ごせました。
そして、今でも串田和美さんとはご家族共々仲良くさせていただいていますので、
僕の人生ではとても意味のある出会いの場ともなったわけです。
でもね、旭川の印象として「暑い!」というのが、
かなり苦しい思い出として色濃く残っています。
旭川ってマジで暑いんだよ。
盆地だから、冬はとても寒いし、大変な土地ですよね。

今回はまぁまぁ良い天気でした。
それでもちょっと暑めだったかな。
そんな暑い中でも、NAOTOさんにスープカレーのお店を訊いて、
スープカレーを食べてきたし、旭川らーめんもしっかり食べてきました。
それにしても、NAOTO兄さん、
「旭川に来てるんですが、お勧めのスープカレー屋さん教えてください」
ってメールしたら、
数秒数分くらいでパッとメールが返ってきて、5店舗くらい教えてくれた...。
さすが「スープカレー協会広報理事さん」です。

とても都会とはいえない場所ではありましたが、
ピアノもホールも一流で、お客さんも沢山きてくれました。
旅をしながらコンサート...。
本当に幸せなことです。


IMG_2002.JPG

旅をしていると、何でもない風景に心を奪われるような事がある。
いきなり、胸が締め付けられるような懐かしさに見舞われる事や、
涙が出るほど切ないような気分になる事がある。
僕はそういう所に「旅の美学」を見出します。

2010.07.05

録音とか色々

日本人は、とても特殊な形の愛国心を持っている国民だと思う。

クラシックを勉強してると海外に行く事があるので
(勿論クラシック勉強してなくてもあるだろうが)、
日本のことを外から見たり考えたり出来る機会がある。
「日本人っぽい」っていう言葉を海外ではよく耳にするんだけど、
この言葉は結構ネガティブな意味で使われる事が多くて、
たとえば音楽界では「ミスは少ないけどあんまり表現力はない」みたいな意味で使われる事が多い。
他に音楽関係以外の日常生活で耳にしたのは、
"細かい事を気にしたり"、"思ってないことを言ったり"した時だ。
印象的だったのは、アメリカ人の友人と話していた時に、
「ネットの掲示板で悪口を言うのって日本人っぽいよね」と言われた時だった。

ということで、結構ネガティブな日本人像。
けれど、僕的には、外から見える日本は"良いところ"ばかりが目立ちます。
清潔で、気配りが上手で、勤勉。
他にも沢山良いところがあると思う。
掲示板の悪口も確かにフェアーじゃないとは思うけど、

日本人が個人の権利や自由よりも社会的な協調性を大切にしている現れでもあると思う。
でも、日本人は少々"特殊だな"と思う事はよくある。

W杯で盛り上がってる今、特殊さを感じる事も多い気がするが。
たとえば、日本のメディアは、海外で有名になった日本人をカタカナ表記する事が多いこと。

世界のナカタ、世界のキタノ。
イチロー...選手は元々だけどね。
まぁ、カタカナ表記だと、いかにも「外国風」って感じだから
雰囲気は出るのかもしれないけど、僕はちょっと違和感があります。
なんだか海外で活躍した日本人は外国人になってしまうかのよう。

あとは、日本人はW杯始まると、
海外の国のユニホームを着る人が増えるね。
ここには海外へのコンプレックスを感じますね。
でも、今回も決勝トーナメントまで行ったし、
これからもっと強い日本サッカーが確立されて、
もっと日本人が日本代表を愛せるようになったらそれも変わるかも知れないけれど。
それにしても、とても特殊だと思う。
あえてW杯の敵である「イングランド」とか
「イタリア」とかのユニ着て街歩いてんだもんね、
もしイングランドとかイタリアで逆にそれやってたら大変な事になるかもしれない。
まぁ、サッカーという文化がまだ定着しきっていないと言えばそれまでだけど、
それにしても特殊な愛国心だと思わないですか。

で、不思議なのは自分がそれをやってるってこと。笑
解っちゃうんですよねー、違う国のユニ着ちゃう心境が。
でも、勿論我らが日本代表を熱く応援してはいるんですよ。
その証拠に、デンマーク戦ではレコーディングの間の深夜にやったので、
わざわざ現場から近いところのホテルに泊まって
(家にも帰れる距離だったのにもかかわらず)観戦しましたし......。
僕は浮気性で色んな所のユニを持っています。
僕の本命は「アズーリ」「カテナチオ」のイタリアですがね。
今年は残念ながら散りました...。
なので後はルーニー個人を応援していたのですが...。


ということで、
日本代表がデンマークを降したあの勇戦を跨ぐ2日間、
僕はリリスホールで録音をしていました。
数少ない音楽仲間の吉田翔平くんと高木慶太くんをゲストに迎えて、
素晴らしい音が録れたと自負しております。
録音ではマンチェスターユナイテッドとポルトガルのユニで挑みました。
他にも色々ユニを持っていたんですが、なんとなくこの2着を来ました。
PUMAでカメルーン仕様のサッカーボールを買ってきて、
何となくトラップの練習とかを合間にしながら頑張りました。
あぁ、久しぶりにサッカーしたいなぁ。うずうず。

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レコーディング終了後、スタッフ様や共演者様と一緒に。
今回の録音もヤマハの最高級ピアノをお貸し頂きました。
いやあそれはそれは素晴らしい音色だった...。
終了後は慶太とよっしー(吉田翔平)と中華街にディナーに行きましたが、そこの紹興酒がおいしかった!!
飲茶とビールと紹興酒をそりゃもうがんがん行きましたよ。
夏休みの心霊スポットめぐりくらいワクワクしたぜ、ありがとう慶太ちゃんとよっしー。
慶太ちゃんは読売交響楽団で、よっしーは相変わらず有名音楽家のサポートに引っ張られて頑張っています。

2010.07.04

3℃

昨日(7/3)は「Super Trio 3℃」のコンサートでした。
ショパンのトリオ曲に、チャイコのトリオ曲。
それにショパンのワルツを編曲したやつやら、
アンコールピースを3曲やら...。
かなりタフなコンサートでした。
しかも1日2回公演。

いつも思うんだけど、1回じゃ物足りない。
2回じゃ長い...。
うーん難しいなあ。

それにしてもチャイコは超大作だね。
弾き終えた時は映画を一本観たような気になります。
石田さんも金子さんも汗だくでした。
勿論、僕も。

ところで、隠れファンがいるという
イケメン「譜めくり」の「若松くん」は今回が最後になります。
彼は作曲家で、パリに留学に行くそうです!がんばれー。
今回若松くんは3℃のためにアンコールピースを作曲してくれました。
彼らしい爽やかな空気感の曲だった!

終わってから楽屋で、10分間くらい打ち上げをしました。
コーヒーとかコーラとかを一杯飲んで、
それぞれ「ぐはぁ」とか「ふぅ」とか、ため息をつき、
「じゃ、また次もよろしく」とか言って解散。
いやぁ、絆も深まります。

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10分間の打ち上げ@リリス楽屋(2010.7.3)